本ビジュアルの中心に描かれている心臓は、
命そのものを象徴しています。
そして同時に、
このイベント全体の軸であり、核となる存在です。
心臓は、感情や精神の象徴ではなく、
生きるために鼓動し続ける身体の中枢。
すべての営みの起点となる場所です。
心臓の内部には、
次の言葉が刻まれています。
この言葉が示しているのは、
植物を育て、
動物の命をいただき、
その命が巡っていく、
自然の循環そのものです。
「あるべき自然」とは、
理想化された風景ではなく、
命がつながり続ける、本来の姿。
植物を育て、収穫し、調理し、いただく。
肉を食べるという選択もまた、
命を受け取る行為です。
私たちは日々、
その循環の中で生きています。
心臓は、
命の中心でありながら、
ふだんは目に触れない存在。
それをあえて前に出したのは、
偽りのないものと、
もう一度向き合うためです。
今回の表現で意識したのは、
一瞬の違和感。
「何だろう?」と視線が止まる、
小さな引っかかりをつくること。
それが、このデザインの出発点でした。
モチーフとなっているのは、
前回のMAIIMAに続き、春の女神・マイア(Maia)。
豊穣と成長、命を司る存在です。
女神の手に描かれているのは、
サボテンや多肉植物。
過酷な環境の中でも生きる力を持つ植物たちを、
鑑賞するのではなく、
いただく存在として描いています。
女神の髪や姿に与えた風の動きは、
自然が巡り、変化し続ける存在であること、
その流れの中に
人もまた生きていることを表しています。
この心臓のモチーフは、
見るためだけの記号ではありません。
このイベントに関わり、
ここで生まれたアイテムを手に取ることは、
私たちの意思や希望を共有した証でもあります。
心臓は、
主催者だけのものではなく、
同じ問いを胸に抱く人たちのあいだで
共有される核です。
MAIIMA + BOTANICAL CAMPは、
イベントの収益の一部を、
蛍の生息環境を未来へつなぐ
活動資金として活用します。
蛍は、
水や土、植物と人の関わりが
巡ってはじめて生きられる存在。
その小さな光は、
自然の状態を映すサインでもあります。